S(社会)

ダイバーシティ&インクルージョン

DEI
(diversity, equity, and inclusion)
の理解促進・浸透の取組み

日販グループは、グループの持続的な成長と企業価値向上には、多様な価値観が尊重されること、
あらゆる人材がその能力を最大限発揮できることが重要と考え、
ダイバーシティ&インクルージョンの実現に向け、理解・浸透を図っています。

DEIの実現に向けた取り組みの考え方
  1. 多様な人材の採用、育成、活躍(配置・機会提供)
  2. 多様な働き方の実現と、それを支える環境整備
  3. 多様性を尊重し、享受できる組織風土の醸成
DEIの理解促進・浸透の取り組み

ダイバーシティ&インクルージョンの実現には、社員一人ひとりがその重要性を理解することが必要であると考え、日販では、管理職向けに意識調査と読書学習を実施しました。

女性の活躍・ジェンダー平等の取り組み

2021年度に役員及び外部のアドバイザーが参画する、女性キャリア開発・活躍促進を目的としたプロジェクト「Wミーティング」を立ち上げ、 2030年度までに女性管理職比率を30%以上にすることを目標と定めました。女性が長期的・継続的にキャリアップでき活躍し続けられる環境や制度の充実に取り組んでいます。日販グループの2022年4月の管理職昇格者118名の内、25%(30名)が女性、係長級の昇格者では68名の内、37%(25名)が女性、となり女性のキャリアップが進んでいます。

多様な働き方の実現

ワーク・ライフ・バランスの実現

日販グループは、長く安心して働き続けられるように、仕事と私生活を両立できる制度の充実や、育児・介護休業を取りやすい環境づくりに取り組んでいます。育児・介護休業から復帰後も、状況に応じた働き方ができることで、仕事との両立を支援しています。なかでも日販は、社員が介護問題に直面しても、辞めることなく働き続けられることを目的に、2022年4月から、介護休業の取得可能日数を、以前までの93日から365日に大幅拡充しました。今後、グループ各社でも同様の介護制度の充実を図ります。

ワークスタイル&
ワークプレイス改革の推進

日販グループはIT技術やツールを積極的に活用し、場所に制約されないリモートワークを推進するとともに、業務のDX化を進め高い生産性や価値創造に集中できる働き方改革を進めています。新しい働き方にあわせ、ワークプレイス改革にも取り組んでいます。日販テクシードでは、テレワークを基本としたワークスタイルにシフトしたことで、オフィスはフルフリーアドレス化し、社員のエンゲージメントの向上やコミュニケーションが活性化する場所になるよう、環境やツールを含めて、フルリニューアルを実施しています。

日販テクシードのワークプレイス改革(2021年)

社会課題解決に向けた取り組み

サプライチェーンを支える人の
労働環境改善

ドライバーの負担となる配送の制約条件の緩和や待機時間の短縮等、出版流通を支える人の労働環境の改善に積極的に取り組んでいます。日販王子流通センターの、注文品搬入用トラックの発着バースでは、平均1時間以上の待機時間が発生していましたが、2022年1月より、予約受付システム「MOVO Berth」を導入することで、9割以上の車両で待機時間を30分以内に短縮することができました。今後は他のバース・拠点にも拡大していく予定です。

出版業界のエコ活動の推進
ONE ECO PROJECT

日販は、魅力ある出版コンテンツを軸に、生活者が楽しみながら参画できる、出版業界のエコ活動「ONE ECO PROJECT」をスタートさせました。取引の有無に関係なく、出版社、書店、取次が一体となり活動することで、より大きな社会貢献の実現を目指しています。「ONE ECO PROJECT」のプロダクト第1弾として、出版社20社・75のコンテンツを使用した、BOOK用エコバッグを発売しました。売上の一部は海の環境保護活動を行うNPO法人OWSに寄付しています。

有隣堂たまプラーザテラス店

書店でフードロス削減
ONE ECO PROJECT×Kuradashi

ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」とコラボし、書店店頭からフードロス削減を生活者に呼びかける取り組みを開始しました。2022年度中には50店以上の書店に拡大していく予定です。

TSUTAYA いまじん白揚大垣店

おはなしマラソン

日販が長年提唱してきた「母と子の読み聞かせ」を継承して、1999年にスタートした企画です。出版関連団体や各地のボランティアと連携しながら、書店店頭での子ども向けの読み聞かせ運動を展開しています。子どもたちの「読書離れ」に歯止めをかけるとともに、取引書店の店頭活性化にもつなげています。

日販よい本いっぱい文庫

1964年に日販の創業15周年記念事業としてスタートさせ、以降、長年にわたって継続している活動です。
毎年12月に、全国の児童養護施設、母子生活支援施設、障がい児入所施設、小児医療施設等へ児童書を寄贈しています。
日販が購入した児童書を無償提供するのに加えて、日本児童図書出版協会の協力を得て、
児童書出版社からも多くの図書を寄贈していただいています。また施設への寄贈にあたっては、梱包会社に整品を、
そして運送会社に配送を、それぞれ無償で行っていただいています。事業の運営にあたっては、厚生労働省に後援をいただいています。

災害時における被災地支援

2011年の東日本大震災以降、被災地に図書を寄贈する活動を継続しています。

2011年
東日本大震災被災者支援 こころ+プロジェクト
日販とMPDがCCC㈱と協力して、図書・DVDなどを寄贈。
2016年
平成28年熊本地震における支援
日販と日販労組が共同で募金を行い、児童養護施設へ図書を寄贈。
また、積文館書店が児童養護施設へ図書を寄贈するとともに読み聞かせを実施。
2018年
がんばろう広島
西日本豪雨災害により被災した方を支援するため、書店で購入した本を寄贈する「チャリティーブック」及び
「クラウドファンディング」を実施。広島県内の3施設に図書を寄贈。

社内教育・啓蒙

グループのWeb社内報による
ESGの情報発信

日販グループの従業員全員で、ESGやサステナビリティについて学ぶ場として、グループのWeb社内報「ism(イズム)」にESGの常設コーナーを設けています。グループ内のESGの取り組みを共有する他、「わたしのESG宣言」など社員参加型企画を設け、社員のESGの理解を深めるとともに、行動の発揮を促しています。

グループのWeb社内報のESGコーナーに
掲載されている記事

※本ページの内容は、NIPPAN GROUP ESG Report 2022に基づいています。

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